婚活で100人以上会った結果「アロマンティック・アセクシャルだわ」

兎本と申します。アロマンティック・アセクシャルです。

アロマンティック・アセクシャルとは簡単に言うと「恋愛感情・性的魅力を他者に感じない人」です。

なぜ私がアロマンティック・アセクシャルだと自認したのか。

それは3年にわたる婚活の結果です!

この記事では、「私がなぜアロマンティック・アセクシャルだと自認したのか」を婚活体験談と共にお伝えしますね。

目次

子ども大好き!夢は「お母さん」!私、婚活はじめます!

私が婚活をはじめたのは、大学卒業したての頃からです。

大学時代に恋人ができなかったことは、女子が多い大学だったことを言い訳にしていました。

兎本

バイト先は男子ばかりで女子が2人しかいなかったのですが、そこは目をつぶっていましたね。

そんな私の将来の夢は「お母さん」になること!

子どもが大好きだったので、さっさと結婚したかったんです。

大学卒業したてピチピチの私は、まずは婚活パーティーに出向きました。

何度か婚活パーティーには顔を出しましたが、いつもピンと来る人はいませんでした。

婚活パーティーでは最後に「いいな」と感じた人の番号を記載したカードを提出して、マッチングした人とその後デートに行ったり連絡先を交換します。

私は毎回どの番号を書いて良いんだかわからなかったんですが、参加費と交通費がもったいない!と思って、とりあえず自分の中でつけた順位で上位の人の番号を記載していました。

婚活パーティーの後はデートを繰り返すことになるのですが、まあ楽しくない。

兎本

もう本当にマジで誰も好きになれない

焦った私は、出会いを増やすためにマッチングアプリにも手を出すことにしました。

マッチングアプリで1回目のプロポーズを受ける

出会い系アプリはpairsとomiaiを使っていました。王道です。

婚活アプリでは20人以上と会い、3回以上デートを重ねた人も何人かいましたが、本当に誰も好きになれませんでした。

いろいろな男性に同じ水族館に誘われて「はじめて来たよ」という顔をするのにも疲れ始めた頃、アーティスト活動をしている方(以下アーティストさん)と出会いました。

彼のことは人として好きでしたが、恋愛感情というものはよくわかりませんでした。

兎本

婚活は結婚をするためのものなんだから、今はまだ恋ができていなくてもいいか。
相手を知るうちに好きになることくらいできるでしょう。

デートを重ねたり、LINEで連絡を取り合っているうちに、きっとアーティストさんを好きになれる。

そう信じてデートをしていた夏の暑い日のことです。

手つないでもいい?

兎本

え!? なんで!?
手つないだらベッタベタになるし、なんか汚くない!?

本心は絶対に手をつなぎたくなかったです。

ですが、世間一般的にも心理学的にもボディタッチは恋愛感情を盛り上げてくれるもの。

手をつなぐというボディタッチを通して、アーティストさんのことを好きになれるかもしれない。

そう思って、私は笑顔で「いいよ」と言って、照れる彼と手をつなぎました。

それが、もう、本当に本当に申し訳ないんですが、気持ち悪くて仕方が無いんです。

手をつないだだけで、胃がひっくり返るような気持ち悪さでした。

兎本

動きづらいし、半袖同士だから肌が時々触れ合うのも気持ち悪い。
無理。ごめんなさい。

さりげなく「スマホ触りたいから」と手を離してもらっても、すぐにまた繋ぎ直す彼。

このとき私は「恋人って会う度にこんな気持ち悪いことしなきゃいけないのか」と絶望しました。

そのデートでは食欲もわかず、ごはんも何も食べられませんでした。

彼はその後プロポーズしてくれましたが、お断りしました。

なんなら具合が悪すぎてデートは途中でリタイアしたくらいです。

兎本

きっとアーティストさんは私の運命の人じゃなかったんだ

そう思うことにして、より多くの出会いを求めた私は結婚相談所に登録しました。

でもこのときから「私って恋愛できないのかな」という嫌な予感はしていました。

結婚相談所に登録!2回目のプロポーズを受ける

運命の人とやらを探すために、より多くの出会いを求めた私が登録したのは個人経営の結婚相談所です。

IBJという国内最大級の婚活システムを利用できるので、出会いはぐっと増えました。

いざお見合いです!

いろいろな男性とお見合いしましたが、真面目な会社員さん(以下、真面目さん)とはお見合い後に3回ほどお会いしました。

彼からは結婚相談所で知り合ったということもあり、トントン拍子にプロポーズの言葉ももらいました。

そうして話している間に、また

手を繋ぎたい

という話が出たんですね。

今度こそは大丈夫だろうと、繋いでみたんです。

繋いでみたら、また貧血かっていうくらい冷や汗は出るし、とにかく気持ち悪い。

この人もやっぱり違うんじゃないかと思い、結婚相談所のスタッフさんを通してお断りしていただきました。

私は恋愛できないんじゃないかという疑惑は深まる一方でした。

2件目の結婚相談所に登録!やっとアロマンティック・アセクシャルだと自認する

兎本

手をつないでも気持ち悪くならない運命の人を見つけたい。
そのためには出会いをもっと増やさなきゃ!

ということで、『ゼクシィ縁結びエージェント』に登録しました。

たくさんの男性とお見合いしましたが、最もスマートにエスコートしてくれたのは、高校の先生である教師さんでした。

教師さんは集合時間よりずっと前に来て、待ち合せ場所から一番近いカフェの席を取っていてくれてすぐにそちらへと案内してくれました。教師さんは紳士的で優しい人でした。

手を繋ぎたいとも言ってこないし、触ってもこない。

なので思い切って言ってみました。

兎本

私、恋愛が苦手かもしれないです
人を好きになったことがないんです

僕もそうです
あんまり人を好きにならないタイプです

さっぱりと言ってくれた教師さんに「この人のことなら好きになるかもしれない!」と思えました。

何度かデートを重ねたある日、彼は私にプロポーズしてくれました。

ロマンチックな海辺でのプロポーズで、私は「はい」と返事をしたんです。してしまったんです。

その帰りに彼は恥ずかしそうに言いました。

手をつないでもいいかな?

兎本

いよいよこの時がきたな

運命の人というものが存在するなら、教師さんの手をつないでも気持ち悪くはならないはず!

勇気を出して手をつないだ瞬間、教師さんは嬉しそうにしていましたが、私は絶望しました。

兎本

教師さんの手も気持ち悪い。
貧血っぽくなるし、吐き気がしてきた……。

そう。教師さんの手も、気持ち悪いんです。

男性の手特有の堅さと大きさが怖い。

手の甲を撫でてくる指が気持ち悪くて頭痛がする。

嬉しそうに覗きこんでくる教師さんの顔は優しいのに、この人には力でかなわないと思うと恐ろしくて仕方がない。

それでも笑顔を保っていると、教師さんは私に身体を寄せてきました。

たぶんキスしたかったんだと思います。

もう怖くて怖くて、私は手を離して「こっちから帰るから」と言って駅に走りました。

その後、結婚相談所のスタッフさんを通して正式にプロポーズへのお断りをしました。

そこで悟りました。

兎本

ああ、私って恋愛できない人間なんだな

婚活終了。恋愛できない欠陥人間

かくして、私の婚活は終了しました。

結婚相談所もマッチングアプリも退会。

それでやっと安心した自分に気がついて、無理をしていたんだなと思いました。

私は「お母さん」になれない。

子どもが大好きで幸せな家庭を築くことが夢だった私は自分の死を願うほど絶望しました。

恋愛できない以上、子どもをつくることは難しいです。

養子や精子バンクも検討しました。

でも「私が子どもが欲しいだけ」という理由で、子どもの人生を変えるのは違うと思い、諦めました。

私は保育士です。

仕事中に子どもと母親のやりとりを見ると「私にはあの幸せはないのか」と気が重くなりました。

保険や住宅の広告などで家族の絵が描いてあると「私みたいな人間は世間はお呼びじゃないんだ」と卑屈になりました。

アロマンティック・アセクシャルだと自認してから数年経ちますが、今でもその絶望は続いています。

ノンセクシャルの人に会ってみた

私の様子を見かねた家族が友情結婚もあるよ」と教えてくれました。

友情結婚というのは、性的な関係や恋愛を伴わない結婚の形です。

友情結婚専門の結婚相談所もありましたが試すには料金が高く、とりあえず友情結婚紹介サイトmilkを使用してみました。

すると、ある男の人が私に会ってくれました。

その方はノンセクシャルの男性でした。

彼はお付き合い経験はあるものの、性的魅力を他者に感じないために恋人を悲しませてしまったことがあるらしく、友情結婚を望んでいるということでした。

とてもいい人だなと思いましたが、私は彼に会ったことで結婚を諦めることに決めました。

今の彼は、確かに他者に性的欲求を抱かないノンセクシャルなのでしょう。

でも将来の彼がノンセクシャルであり続ける可能性は100%ではありません。

もしかしたら将来彼に好きな人ができるかもしれない。

一緒に暮らしていたら、ある日突然「手を繋ごう」と言い出すかもしれない。

逆に私がそんな風になってしまうかもしれない。

そう考えると怖くて、結婚は無理なんだなと悟りました。

結婚を完全に諦めてから

結婚を完全に諦めてからも悩んだり落ち込んだりしてきました。

今でも私は子どもを見ると、手に入らない宝物を見せつけられているみたいで涙が出そうになることがあります。

だけど、私は生きなければなりません。

しかも結婚しないので、両親がいなくなってしまった後は、強くたくましくひとりで生きていかなければいけないんです。

だから新しい夢を持ちました。

それは文章で生きていくことです。

私はこうしてブログを書いていますが、作家志望でもあります。

文章を書くことが好きです。文章で生きていくことができるのであれば、その道を目指したいと思っています。

新たな夢に向かって歩くことで、私はなんとか生きています。

「結婚できなくてもなんとかなるよ!」と笑えるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。

でも私は歳をとったときに、このブログを書いた私に「そんなことで悩まなくて大丈夫だよ」と笑って言える人になりたいと思っています。

アロマンティック・アセクシャルのあなたへ

これが、私のアロマンティック・アセクシャルと気づくまでの道のりでした。

アロマンティック・アセクシャルって孤独ですよね。

LGBTのお仲間とはいえ、他のLGBTの皆様は恋愛感情や性的欲求がある。
でもアセクシャルにはない。

恋愛感情や性的欲求はほとんどの人間に当たり前のように備わっている感情です。

恋愛感情や性的欲求がある人には、どんなに言葉を尽くして説明してもアロマンティック・アセクシャルの感覚を理解してもらうことは難しいです。

それを私はとても寂しいことだと思っています。

私もそうだよ。僕もそうだよ。

そんな方がいたら、ぜひツイッターやコメントでお話をきかせてくださいね。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

文章を書くことが好きなアセクシャル。
「文章を書いて生きる」という夢に向かって努力中。
保育士・幼稚園教諭免許あり。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • アロマンティック・アセクシャルに悩んでカウンセリングを受けるか迷ってネットサーフィンしていたところこちらのブログを見つけました。私も子ども好きで「小学校教諭免許」を持っており、読書とボードゲームが趣味です。兎本さんと共通点が多く、思わずコメントしてしまいました。
    様々な記事を読み、少し心が落ち着きました。今後とも記事を投稿してくださると嬉しいです。
    このブログと兎本さんの夢を陰ながら応援しています。

    • コメントに気がつくのが遅れてしまい、たいへん申し訳ありません……!
      このブログがゆかしさんの心を少しでも落ち着かせることができたと思うとたいへん嬉しいです。
      共通点が本当に多いですね!子ども好きでアロマンティック・アセクシャルだと悩むことも多いかと勝手に想像しますが、自分のことを大切にお互い生きていきましょうね。
      今後ともちまちまと記事を投稿していきたいと思います。
      コメントありがとうございました!

ゆかし へ返信する コメントをキャンセル

目次
閉じる