アロマンティック・アセクシャルって治るものなのかな?という疑問を持っていませんか?
アロマンティック・アセクシャルとは「他者に恋愛感情や性的魅力を感じない人」のことを言います。
私はアロマンティック・アセクシャルであることを自覚したときに

自分の中に気づいていないトラウマがあって、そのせいで恋愛できないのかな?
病気? 治るものなの?
と勘違いして、カウンセリングを受けに行ったのですが理解されませんでした。



婚活で100人以上会っても誰も好きになれなかったんだから、きっとアセクシャルなんだろうな!
と吹っ切れてからは悩むこともなくなったのですが、「アロマンティック・アセクシャルは病気、治るもの」と、過去の私のように勘違いしている方がいるかもしれません。
この記事はそんな方の誤解を解く記事です。
アロマンティック・アセクシャルは病気ではない


アロマンティック・アセクシャルは病気ではありません。
この記事はこの一言だけで完結するくらい大事なことです。
私は現在うつ病の治療中で心療内科に通っています。
そのお医者さんにカミングアウトしたところ



うつ病で性的欲求が落ちることはありえます
という話をされました。


お医者さんの言っていることに間違いはありません。
- うつ病で性的欲求が落ちている
- 精神的に切羽詰まっていて、性的欲求が湧かない
- 疲れ切っていて、恋愛どころではない
という場合は当然あります。
そのような場合は病気が治ったり体力が回復したりすると、また恋愛ができるかもしれません。
ですが『アロマンティック・アセクシャル』の場合、「他者に対して恋愛感情や性的魅力を感じない」という特質は個性なので恋愛はできないままの可能性が高いです。
- 背が高い
- 手が小さい
- 異性が好き
- 同性が好き
上記のような個性と同じであるため、病気ではないのです。



人を好きになれないなんて病気かも……
と、過去の私のように悩む必要はありません。
「恋愛ができないことや性的魅力を他者に感じないこと」は『アロマンティック・アセクシャル』の人が生まれ持った、ただの個性のひとつです。
後天的に「過去のトラウマなどで恋愛感情や性的欲求を抱かなくなった」というケドセクシャルというセクシュアリティもありますが、そういう個性を持つ人も『アセクシャル』に含まれます。
ケドセクシャルも個性のひとつ。病気ではありません。
「恋愛も性的なこともイヤ」ならイヤでいいんです。


アロマンティック・アセクシャルは治るの?


上記の通り、病気ではないので治す必要がありません。



アセクシャルは個性のひとつ!
治す必要なんてないよ。
あなたはあなたらしく生きれば、それでOK!
ただ、自分の個性を勘違いしていたということは当然あります。
こういった勘違いをしていた場合に『アロマンティック・アセクシャル』だと自認していた自分を否定する必要は一切ありません。



私にぴったりのラベルは、こっちだったんだ!
と、すぐに自分のラベルを『アロマンティック・アセクシャル』から違うものに付け替えればいいだけです。



勘違いしていただけのことを「治った」とは言いませんよね。
アロマンティック・アセクシャルは個性のひとつで、治す必要のないものです。
性自認は流動的なものです。
自分の居場所をつくるために、私は自分に『アロマンティック・アセクシャル』というラベルを貼っています。
私がある日突然好きな人が出来て、その人に性的魅力を感じることがあっても、『治った』とは思いません。



昨日まではアロマンティック・アセクシャルと思ってたけど、私のラベルはちょっと違ったみたい
と考えます。
例え突然「アロマンティック・アセクシャルじゃなかったんだ!」と気がついても、ラベルを貼り直せばいいだけの話です。
他者が何か言ってきても、それは言う方が間違っています。
ラベリングは自分の居場所をつくるためのものなので、自己完結でいいのです。


私は本当にアロマンティック・アセクシャルなの?と思う人は出会いを増やしてみるのもアリ
『アロマンティック・アセクシャル』というラベルは勘違いかもと思う人には、まずいろいろな人に会ってみることをおすすめします。
アロマンティック・アセクシャルがよく言われる「運命の人に会っていないだけ」が本当にそうである場合もあるからです。
異性と出会う方法はさまざまです。
- 街コン
- マッチングアプリ
- 結婚相談所
- 相席屋
- 合コン



婚活を試してみるのもありかもよという提案なので、もちろん無理に出会いを増やす必要はありません。
恋愛や結婚ができなくたって、人生は楽しめます!
性的なことは試してみる必要はありません。
出会いを増やしても自分がイヤだと思うことは、はっきりとお断りしましょう!
私は相手の要求に応じて、手を繋いだだけで吐き気を催したことがあります……!


まとめ
- アロマンティック・アセクシャルは個性のひとつ。病気ではないので、治す必要はない。
- アロマンティック・アセクシャルは勘違いだったという場合もあるが、それは治ったとは言わない。自分につけたラベルが勘違いだったというだけ。
- アロマンティック・アセクシャルは勘違いかもと思う人は出会いを増やしてみるといい。ただしイヤなことはイヤだと拒否しよう
この記事で「アロマンティック・アセクシャルは病気」「いつか治るもの」という勘違いが少しでもなくなることを願います。
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