私はアロマンティック・アセクシャルでカウンセリングを受けたことがあります。
アロマンティック・アセクシャルとは「他者に恋愛感情や性的魅力を感じない人」のことを言います。
私は自分がアロマンティック・アセクシャルというセクシュアリティであることにホッとすると同時に、そのセクシュアリティの孤独感に耐えられず、カウンセリングを受けました。
今回は「アロマンティック・アセクシャルがカウンセリングを受けた体験談」をお話ししますね。
結果から言うと、まったく理解してもらえませんでした。
うつ病にもなったので、そのときの体験談が見たい方はこちら↓の記事をどうぞ!

死を考えてカウンセリングを受けることにした

私の夢はお母さんになることでした。
仕事に保育士を選ぶくらい子どもが大好きで、いつか好きになった人と結婚して子どもを産むんだと信じて疑っていませんでした。
早く結婚したかった私は大学卒業後すぐに、婚活をスタート。
しかし、約150人の男性と出会い、3回プロポーズを断って気がつきました。

もしかして、私って恋愛感情がない……?
婚活の結果、私は誰を好きになることもできず、性的に惹かれることもないセクシャリティ=アロマンティック・アセクシャルなのだと気がついてしまいました。
その結果、「もうこれで恋愛しようと頑張らなくて良いんだ」という思いと「それじゃあ、私って一生ひとりぼっちってこと?」という思いが生まれました。
悩みに悩んだ結果、私はこういう結論を出しました。



アロマンティック・アセクシャルかもしれない。
でも、もしかしたら病気か自覚のないトラウマで、恋愛が怖くなっているだけなのかも。
そこで「よし!カウンセリングに行ってみよう!」と決意をしたわけです。
私がアロマンティック・アセクシャルを自認する過程をもっと知りたい!という人はこちら↓
カウンセラーは検索すれば簡単に見つかる


「さあ、カウンセリングに行こう」ということになれば、以下のどちらかを選ばなければなりません。
1.病院からの紹介でカウンセリングを受ける
2.個人のカウンセリングを受ける
私の中で「病院からの紹介でカウンセリングを受ける」という選択肢は完全に無しでした。
就職したての頃に職場で悩んでカウンセリングしてもらったときに、既に恋愛観に違和感があった私は、心療内科のカウンセラーに「恋愛できないんですけど……」と相談したことがあります。
その結果、



まだ出会ってないだけよ~
と言われたからです。
その頃はアロマンティック・アセクシャルという言葉も知らなかったのですが、「わかってもらえない」と悲しくなったことをよく覚えています。
そんな経験もあり、個人のカウンセラーさんを探すことにしました。



個人のカウンセラーさんなんて簡単に見つかるかな?
めっちゃ高かったらどうしよう。
そんな不安もありましたが、検索すればあっさり見つかりました。
恋愛感情のことを話すなら女性がいいだろう考えて、女性のカウンセラーさんで1回5000円の認知行動療法という技術を使ったカウンセリングを受けることにしました。
アロマンティック・アセクシャルであることを否定はされなかったけど理解はされなかった


個人のカウンセリングなので、アパートの一室みたいなところでカウンセリングを受けました。



私、恋愛ができないんです。
アロマンティック・アセクシャルってやつかもしれないんですけど、治るものなんでしょうか?



うーん。認知の歪みがあるのかもしれませんね。
認知行動療法で治療していきましょう。
このときはアロマンティック・アセクシャルについての知識がまだほぼゼロの状態でした。
なので「アロマンティック・アセクシャルは治るのか」なんてズレた質問をしてしまいました。
アロマンティック・アセクシャルはセクシュアリティのひとつです。治すものじゃありません。


でもこの知識がなかったので、



認知行動療法を受けたら治るのかなぁ
という、ぼんやりとした期待を抱いていました。
治す必要なんかまるでないんですけどね!
結論:カウンセリングは慰めにならない


認知行動療法は効果を感じられず、すぐにやめてしまいました。
それからも私はずっとアロマンティック・アセクシャルのままです。
あのときどうしてカウンセリングを受けたいと思ったんだろうと考えてみた結果、わかったことがあります。



私は仲間がほしかったんだろうなぁ
アロマンティック・アセクシャルは人口の1%しかいないと言われています。(参考:電通 ダイバーシティ・ラボ)
アロマンティック・アセクシャルの人が他のアロマンティック・アセクシャルに出会うことは、珍しいことと言えます。
実際、私は他のアロマンティック・アセクシャルの人に出会えたことはありません。
私がカウンセリングを受けたのは、寂しかったからなんだろうなと今はわかります。



寂しかったんですね
と、そう言って欲しかっただけなのかもしれません。
アロマンティック・アセクシャルの仲間が欲しいなら私がいます


私はアロマンティック・アセクシャルですが、ひとりが好きではありません。
そんな孤独からカウンセリングを受ける人もいるかもしれませんが、LGBT+専門カウンセラーでもない限り、わかってはもらえないと思いましょう。
世の中の人たちの大半はゼットセクシャル(他者に恋愛感情や性的欲求を抱く人)なのですから。
でも、このブログを最後まで読んだアロマンティック・アセクシャルの人はラッキーです。



なぜなら私がアロマンティック・アセクシャルだから!
私はカウンセラーではないのですが、アロマンティック・アセクシャルの人とたくさん話をしたいと思っています。
悩んでいる方はTwitterのDM、ブログへのコメント、メールをいただけると嬉しいです。
アロマンティック・アセクシャルの感覚は理解してもらうことが難しいです。
アロマンティック・アセクシャルはアロマンティック・アセクシャル同士、お互いの悩みを打ち明け合うことで心の繋がりができるのではないかと考えています。
このブログの目標のひとつに「アロマンティック・アセクシャルの仲間を探すこと」があります。



私もアロマンティック・アセクシャルかもしれない!と思った方はぜひお話してくださいね
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