「アロマンティックなのに告白された。どう答えたらいいかわからない」
恋愛ができないアロマンティックにとって、告白されたというイベントに遭遇すると、たいへん困るものです。
誰かに相談してしまうと自慢のように聞こえてしまうし、告白してくれた相手の気持ちを裏切ることになるのではないかと、ひとりで抱え込んでしまう人もいるでしょう。
この記事を読めば、アロマンティックが告白されたときの対処法を知ることができます。
告白を断るなら円満なまま断る方法を、告白を受け入れるならアロマンティックとして注意するべきことを伝えるので、もう恋愛に振り回されることはなくなります。
アロマンティック・アセクシャルであり、婚活で多くの男性とお付き合いをした私がたどりついた答えなので、告白されたことに困っているアロマンティックの人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まずは告白をお断りするかしないか決めよう

アロマンティックが告白されたら、当たり前ですが、お断りするかしないかを選択する必要があります。
一般的な人たちは、告白してきた相手のことを好きか好きではないかで、お断りするかしないかを決定します。
ですがアロマンティックは、他者に恋愛感情を持つことがないセクシュアリティです。
恋愛感情がわからないため、告白されたときに、お断りするべきなのか、しないべきなのかがわからないこともあるでしょう。
なのでまずは、告白をお断りする理由と、お断りしない理由を解説します。
どちらを選ぶかはあなた次第です。
アロマンティックが告白をお断りする理由

- 相手のことを恋愛的に好きにはなれないから
- 幸せにしてあげることができないから
- 愛されるだけの関係は疲れるから
告白をお断りすることに罪悪感を抱いていませんか?
その罪悪感は、抱く必要はありません。
確かにあなたにフラれてしまった相手は、一時的には落ち込むでしょう。
ですが、告白してきた以上、相手はそのリスクも承知済みです。
むしろ、あなたに恋愛をする気がないにもかかわらず、お付き合いをする方が失礼になります。

付き合ってみなきゃわからない
という人は一定数いますが、お付き合いすることが苦痛になるのであれば、試してみる必要は一切ありません。
人生は過酷なのですから、恋愛くらい自由にするかしないかを選びましょう。
経験したことビンゴを埋めるために、告白を受け入れることは相手を傷つけることになりかねません。
また、愛されるだけの関係は基本的に人間は苦手です。
返報性の法則と言い、相手から何かをもらったら、人は同じくらいの価値があるものを返さないと、罪悪感を抱くようになります。
この返報性の法則については、こちらの記事で詳しく解説しています。


アロマンティックが告白をお断りしない理由


- 試しにお付き合いをしてみたいから
- この人となら付き合えるかもしれないと思ったから
- 一緒にいたいと思ったから
試しにお付き合いをすることが苦痛でないのであれば、試しにお付き合いしてみることはありです。
相手に失礼なのではないかと思うかもしれませんが、相手はあなたとお付き合いすることが目的で告白してきているので、失礼にはあたりません。
ただ相手のことを付き合ってみても好きになれなかった場合は、早めに別れる結論を出してあげることが優しさです。
フるという行為は、付き合う前からでも付き合った後でも同じく傷つきます。
冷たく聞こえるかもしれませんが、いつ傷つけるかの違いだけなので、気にしなくて大丈夫です。
また愛されたいという動機で付き合うことを、不純な理由だと思っている人も一定数いるかもしれません。
ですが愛されることが罪なのであれば、告白された時点であなたは愛されてしまっているので、罪を犯してしまっていることになります。
愛されたいと願うのは、多くの人間が持つ願いです。
その願いでお付き合いをはじめることは、まったく不純な動機ではありません。
ただし相手への礼を尽くすためにも、「まだあなたのことは好きではないし、好きになれるかもわからない」ということだけは伝えておきましょう。
付き合いたくはないけど、性的なことだけしたい


アロマンティックには、恋愛感情がないだけであり、性的欲求がある人がいます。
付き合いたくはないけど、性的なことだけはしたいと思っているのであれば、正直に話すしかありません。
相手への恋愛感情はまったくないにもかかわらず、恋愛感情があるように見せかけるのは難しいことです。
あなたの心の負担を減らすためにも、「恋愛はできないけど、性的なことはしたい」ということを伝えることでしか、性的なことだけがしたいという欲求を満たすことは、なかなか難しいでしょう。



そんなこと恥ずかしくて言えない!
という人は、告白された相手を性的な対象として見ることは諦めましょう。
性的なことを目的に異性と出会えるアプリも存在するので、ふさわしい場所で、ふさわしい相手を探すべきです。
アロマンティックが告白されたときにお断りする方法


- 友達のままでいたいと伝える
- 今は恋愛する気はないと伝える
- 気持ちはありがたいが、今は誰とも付き合うつもりはないと伝える
アロマンティックが告白されたときに、正直に「恋愛に興味がないから」と答えてしまうと、「どうして? なんで?」と聞かれてしまう可能性があります。
自分がアロマンティックであることを隠しておきたいと思うのであれば、上記のお断りの台詞を伝えるといいでしょう。
ありがちな台詞なだけに、しっかりと告白を断ることができます。
相手が食い下がってくる場合でも、理由はブレずに伝え続けましょう。
このとき注意が必要なのは、告白されたことを絶対に周囲に言ってはいけないということです。
相手は勇気を出して、あなたに好意があることを伝えてくれています。
その勇気に敬意を払うことを忘れてはいけません。
もしも誰かに相談したいという場合は、告白してきた人にまったくかかわりのないコミュニティの人に相談をしましょう。
基本的にお断りするためには、はっきりと「付き合えない」と伝えることが大切です。
アロマンティックが付き合う場合の注意点


- アロマンティックであることを伝えることを検討する
- 相手からの好意を大切にする
- 愛情を持って相手に接する
アロマンティックが告白されたときに、OKをして付き合うことに決めた場合は、自分がアロマンティックであることを伝えることを検討してみてください。
恋愛感情がないのに、あるフリをすることは難しい上に、相手を騙しているような罪悪感を覚えるようになることがあるかもしれません。
せっかくお付き合いをするというのに、そんな難しいことをして罪悪感を抱えるのはつらいことです。
相手のことを信頼できると思ったら、自分のセクシュアリティを素直に伝えてみることも考えてみてください。
カミングアウトについては、こちらの記事にまとめてあります。
相手から向けられる恋愛感情は、アロマンティックには感覚が理解できないこともあるでしょう。
ですがその気持ちを大切にすることを忘れてはいけません。
あなたのことを大切にしてくれようとする相手に、いつも感謝の気持ちを持つことを大切にすることで良好な関係を築くことができます。
アロマンティックは恋愛感情はわかりません。
ですが、愛情は持っています。
付き合う相手に対しては、愛情を持って接しましょう。
感謝の気持ちと愛情を持って接することで、相手から向けられる恋愛感情に対して、気持ちを返すことができます。
付き合うことは、お互いがお互いを大切にすることからはじまります。
恋愛感情がわからなくても、相手の気持ちを大切に


恋愛感情がわからないため、アロマンティックは告白されたときに戸惑ってしまうことがあります。
重要なのは相手の気持ちを大切にした上で、あなたの心を守ることです。
お付き合いをすることが、あなたにとって苦痛に感じられるのであれば付き合う必要はありません。
ただし告白してきてくれた相手の気持ちを軽んじてはいけません。
告白されたときには、相手に対して誠実に向き合った上で、自分がどうしたいかを考えましょう。
わがままだと思う必要も、相手の恋愛感情に応えられない自分を責める必要もありません。
誰もが自分の心を一番大切に生きているものです。
自分を責めることなく、どの道を選ぶか考えてみてくださいね。
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