私はアロマンティック・アセクシャルです。
仲間を探してTwitterをただよっていると、こんなツイートを見かけました。

僕はブサイクだからモテないだけと思われそうでアロマンティック・アセクシャルとは名乗れないよ



私は太ってるし肌荒れもひどいから、アロマンティック・アセクシャルなんて言ったら、モテない言い訳だと思われちゃう……
このツイートを見たときに衝撃を受けました。
「アセクシャルをモテない言い訳だと思われる」だなんて思ったことがなかったので、びっくりしましたし、こんな風に思ってしまっている人がいることが悲しくなりました。



こういう人たちをなんとか励ませないかな
と考えて、この記事は書きました。
アロマンティック・アセクシャルを「モテない言い訳」だと言う人がいる理由を考えてみる


この記事を読んでいる人はアロマンティック・アセクシャルであることを「モテない言い訳」だと思われているかもしれないという恐怖と戦っている方々だと思います。
そんなあなたには残念なお知らせになりますが、アロマンティック・アセクシャルに容姿は関係ないということをすべての人に理解してもらうことはできません。
すべての物事を人間が共通理解することができないのと同じように、「アロマンティック・アセクシャルに容姿は関係ない」ということを理解してもらうこともできないということです。
そんな理解してくれない人たちが、なぜ理解してくれないのかを、まずは考えてみることにしました。
どんな理由があったとしても「アロマンティック・アセクシャル」だと打ち明けたあなたに「モテない言い訳」だなんて言う人は失礼です!
相手にどんな事情や理由があったとしても、あなたは傷ついてもいいし、怒ってもいいんですよ。
アロマンティック・アセクシャルの認知度は低すぎるから
アロマンティック・アセクシャルは人口に対して1%しかいないとされています。
99%の人間が恋をする世の中で、アセクシャルの認知度は『電通、「LGBTQ+調査2020」』で「アセクシャルの言葉も意味も知っている」と答えた人は全国20~59歳の計6万人の内3.5%という結果です。
つまり、私たちアロマンティック・アセクシャルの存在を知らない人が世の中のほとんどを占めるということです。



世の中の大半の人は、ただアロマンティック・アセクシャルというセクシュアリティという存在を知らないんだよ
あなたがもしも「アロマンティック・アセクシャル」だということを打ち明けて、「モテない言い訳」だと言われてしまったことがあるのであれば、その人は「アロマンティック・アセクシャル」というセクシュアリティの存在を知らないだけの可能性が大いにあります。
モテこそ全てと思っている人も世の中には存在しているから
ほぼすべての人が恋をする世界で、モテるということこそが価値だと思っている人がいる可能性は充分にあります。
モテ自慢とかありますよね。
モテるための本だとか、モテるための心理学だとかが世の中にはあふれかえっています。
つまり多くの人が「モテ」を手に入れたいと足掻いている訳です。
そんな中で



恋愛興味ないんだ。モテにも興味なし
というアロマンティック・アセクシャルは、やはり異色です。
モテ競争から離脱している状態のアセクシャルという存在に出会うと、一般的な人たちは動揺してしまうのかもしれません。
それで、つい「モテない言い訳なんじゃないか」なんて酷いことを口にしてしまうのではないでしょうか?



人間は大多数がやっていることが正しいと思うようにできているから、悪気なく失礼なことを言ってしまうのかもしれないね。


あなたのセクシュアリティはあなただけのもの


アロマンティック・アセクシャルとは「他者に恋愛感情や性的魅力を感じない人」のことです。
「アロマンティック・アセクシャル」という言葉には生まれつきアロマンティック・アセクシャルである人はもちろん、後天的なトラウマなどでアセクシャルになった人(ケドセクシャルといいます)も含まれます。
あなたが「自分はアロマンティック・アセクシャルだ」と思うのであれば、思っていれば良いのです。



モテない言い訳だと思われるかも
なんて心配があるなら、誰にも言わずに心の中で「自分はアロマンティック・アセクシャルなんだ」と思っていればOKです。
あなたのセクシュアリティはあなただけのものです。
他者が勝手に決めあられるものではありません。
誰かに否定されることが怖いなら、カミングアウトする必要はありません。



まずはあなたがあなた自身を認めてあげてね
当ブログ内でアロマンティック・アセクシャルのラベリングについて語った記事がいくつかあります。
以下に紹介する記事があなたを励ますことができることを祈ります。


まとめ:自分を大切にしてあげてね


- アロマンティック・アセクシャルは認知度が低すぎて存在を信じられていないのかも
- アロマンティック・アセクシャルはモテ競争に参加していないから信じられないのかも
- アロマンティック・アセクシャルというセクシュアリティを全人類に理解してもらうことは無理
- セクシュアリティは自分で決めるもの。まずはあなたがあなた自身を認めてあげてね



アロマンティック・アセクシャルの認知度がもっとあがって、受け入れられる社会になればいいなぁ
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